
日本棋院宮崎支部と囲碁との出会い
初めてこちらへ寄稿させていただきます。
ハンドルネームを「かっちゃん2号」とします。
囲碁との出会い
私が「囲碁」という言葉を知ったのは高校生の頃でしょうか。
室内競技に興味を持った時期があり、将棋は指せましたが、それ以外にオセロやバックギャモンなど様々な競技があり、それらの遊び方を調べているうちに囲碁という不思議な競技があることを知り、本を見ながら一人でルールを覚えました。
ただ、打つ相手がいなければ興味もすぐに薄れたのでしょうが、幸運にも身近に囲碁を嗜む同窓生がいて、彼に教えてもらうことで、少し囲碁が打てるようになりました。
日本棋院宮崎支部、伊藤惟秋先生との出会い
受験勉強の時期を挟んで、ふらりと寄ったのが日本棋院宮崎支部です。
当時は宮崎県庁の近くにあったのですが、2階の大部屋に大勢の方が囲碁を打っていて、その中で和服を着た、一際目立つ方がおられました。
それが伊藤惟秋先生との最初の出会いでした。
初めて訪問して来た私を見て、気さくに声をかけて下さり、早速、囲碁の相手をしてもらいました。
当時はアタリやシチョウが分かる程度の技量でしたが、先生は「筋がいいね」「少し打てばすぐに強くなるよ」と煽てられるので、こんなに褒められるのは生まれて初めてのことで、そこから棋院通いが始まりました。
棋院では年配の方が多かったのですが、気軽に囲碁の相手になってくださり、自然に棋院の雰囲気に馴染んでいったことを今でも覚えています。
特に、伊藤先生には、本当にお世話になりました。学生といえば小遣いも僅かで、席料もいらないからと遊ばせていただき、おまけに伊藤先生の奥様も優しい方で、よく食事もご馳走になりました。
家に帰っても面白くないので、先生宅に泊まり、数日過ごさせていただいたこともよくありました。お二人はすでに遠くに旅立たれていますが、当時の御恩は生涯忘れません。
私と同じように棋院にお世話になった方は他にもたくさんいます。それほど日本棋院宮崎支部は素晴らしい所です。